NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2016年09月28日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第117回の定例会見をはじめさせていただきます。

【社長】

会見を始める前に、一言申し上げます。

9月23日に、「8月11日に開通した新名神および東海環状道(四日市ジャンクション(JCT)~東員インターチェンジ(IC))の交通状況」と、「東名高速道路 音羽蒲郡ICから豊田JCT間の暫定3車線を2車線に戻すこと」についての2件を、発表させていただきました。
まず最初に、新名神・東海環状道の交通状況につきましては、開通後1ヶ月間で、一般道からの交通の転換も含め1日平均約3,700台のお客さまにご利用いただいています。
今回の開通により、沿線地域に相次いで企業の進出が決定しているほか、いなべ市内の工業地帯から名古屋港・四日市港までの所要時間が約19分短縮されるなど、様々な効果が現れはじめているところです。
次に、今年2月の新東名 浜松いなさJCTから豊田東JCT間の開通により、東名とのダブルネットワークが形成され交通が分散し、ゴールデンウィークやお盆時期も含め東名の渋滞はほとんど発生しておらず、大きな効果が現れています。
この新東名の開通効果を踏まえ、9月26日(月)から10月7日(金)まで実施します「東名集中工事」で、岡崎地区の渋滞対策として暫定的に3車線としていた車線数を2車線に戻すこととしました。
これまで、車線幅が狭く制限速度も時速60kmであったため、お客さまにはご不便をおかけしましたが、2車線に戻した後は当初の高速道路の機能が確保されますので、安全で安心・快適な走行をしていただけるものと考えます。
なお、東名集中工事期間中は渋滞が予想されますので、中央道をご利用いただくなど迂回のご検討もお願いします。高速道路をご利用されるお客さまや周辺地域の皆さまには大変ご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願いします。

【事業の現況(2016年7月・8月)】

引き続いて、本日のトピックスをご説明します。
資料1をご覧ください。
営業の状況ですが、7月の料金収入は572億7100万円で対前年同月比2.1%の増加、また、通行台数は日平均199万台で対前年同月比2.8%の増加となりました。
8月の料金収入は667億400万円で対前年同月比1.3%の増加、また、通行台数は日平均212万4000台で対前年同月比1.2%の増加となりました。
7月・8月の増加要因としましては、新東名の開通効果や、首都圏における圏央道の整備効果および4月から導入された新たな高速道路料金の影響などにより、高速道路の利用が好調であったことがあげられます。
7月につきましては、昨年に台風11号の影響があったことから、今年の伸び率がやや高くなっています。

次に建設の状況です。
2016年度に開通を予定している区間の工事概況についてご説明します。
お手元にお配りしている資料1をご覧ください。新名神および東海環状道四日市JCTから東員IC間の約6kmは、さきほどご説明した通りです。
中部横断道六郷ICから増穂IC間の約9kmは、現在、土工、橋梁、トンネル工事など道路本体工事が概ね完了し、舗装工事や設備工事を実施中です。

次にサービスエリア(SA)の状況です。
サービスエリア・パーキングエリア(PA)の総数は、7月・8月は新たな開設がないため、180箇所で変わりありません。
7月のSA・PAの売上高は160億7300万円で対前年同月比4.5%の増加、飲食・物販部門の売上高は対前年同月比7.7%の増加となりました。
主な増加要因としましては、NEOPASA岡崎と長篠設楽原PA上り・下りの開業による増収や、前年度に台風が発生したことの影響などがあげられます。
8月のSA・PAの売上高は223億2300万円で対前年同月比1.0%の増加、飲食・物販部門の売上高は対前年同月比1.9%の増加となりました。
主な増加要因としましては、EXPASA海老名上り線で開催している「鎌倉・湘南 かながわの味」などの催事が好調だったことや、NEOPASA岡崎と長篠設楽原PA上り・下りの開業による増収があげられます。

次に、高速道路リニューアルプロジェクトの状況です。
6月の定例会見で、今年秋に実施するリニューアル工事につきましてはすでに公表済ですが、この度、報道関係の皆さまを対象とした現場公開日が決まりましたので、お知らせします。
具体的には、資料2をご覧ください。
北陸道 滑川ICから魚津IC間の早月川橋で9月29日(木)、北陸道 今庄ICから武生IC間の日野川橋で10月17日(月)、中央道諏訪南ICから諏訪IC間の小早川橋で10月22日(土)に現場を公開します。いずれの現場も老朽化した床版の取替え工事の様子などがご覧いただけます。
参加を希望される方は、広報室までご連絡ください。

【「ドローンを活用した構造物点検」の実証実験に関する現場案内】

資料3をご覧ください。
次に、技術開発に関するトピックです。
当社グループは、安全性向上に資する取組みの一環として、「点検の高度化・効率化」を目指した技術開発をおこなっています。
その中で、現在開発中の「ドローンを活用した構造物点検」につきまして、今回、報道関係の皆さまを対象に、実証実験をおこなっている現場にご案内します。
配布資料に記載のとおり、実験をおこなう日時は10月19日(水)13:00から15:30で、場所は掛川市にある新東名の宮ヶ島高架橋です。雨天および強風の場合は予備日である10月21日(金)におこないます。行程などの詳細は配布資料をご覧ください。
今回現場でご覧いただくものは、一般的によくある「無線式」ではなく、橋梁の床版の下面のようにGPSが届かない環境下でも点検が可能な「有線式」の点検装置で、バッテリー切れがないことから長時間の飛行が可能となり、橋梁下面の点検を連続して実施できるため、より効率的な点検が期待できる方式です。
今後、これらの実証実験を繰り返して検証データを蓄積することにより、点検員が接近することが困難な構造物を効率的に点検していくことを目指します。

【防災意識の向上を目的に陸上自衛隊と初の合同イベントを開催】

資料4をご覧ください。
陸上自衛隊との初の合同イベントを、新東名浜松SA下りで11月19日(土)と20日(日)に開催します。
高速道路のSA・PAは、地震などの大規模災害発生時に、警察庁や消防庁などの広域応援部隊が被災地に向かって移動する際の進出拠点として活用されています。
本イベントは、広域応援部隊として日本各地で救援活動などをおこなっている陸上自衛隊と合同で、お客さまの防災に対する知識と意識の向上を図っていただくために実施するものです。
このイベントでは、人命救助などに使用される陸上自衛隊のヘリコプターの地上展示、被災者の生活支援などに使用される野外炊具1号で調理されたカレーの給食体験、人員などの輸送に使用される高機動車の体験搭乗や、NEXCO中日本が災害現場で前線基地として使用する災害対策本部車両の展示などをおこないます。
また、会場では、自衛隊のグッズ販売やミリタリー(軍服風デザイン)をコンセプトとしたカフェなどが楽しめるイベントも同時開催します。
防災意識の向上を図るイベントです。ぜひご参加ください。

【NEXCO中日本とJAFがコラボした新たなドライブ旅行商品の販売】

資料5をご覧ください。
まもなく秋の行楽シーズンが始まります。
高速道路をお得に利用できる「JAFとコラボした新たなドライブ旅行商品」について、ご紹介します。
資料5のとおり、ペットとドライブ旅行をされるお客さまに向けて、高速道路が乗り放題となるドライブプランと、ペットといっしょに泊まれる宿泊をセットにした旅行商品『ペットといっしょ!南信州周遊<清里/小淵沢(こぶちさわ)/安曇野(あづみの)>ドライブ2日間』を9月28日から販売を開始します。
今回は、JAFと連携した初めての企画で、『ペットといっしょ!』をテーマに、ペットと泊まれる宿泊施設をご用意したものです。

また、JAFと観光協定を締結している山梨県北杜市のご協力により、参加者アンケートプレゼントもおこないます。
ご利用開始は10月11日(火)からです。
是非、秋の観光シーズンに、今回ご紹介した新たな旅行商品の他、すでに実施中のお得なドライブプランもご利用いただき、ご家族・ご友人と一緒に楽しい旅を満喫していただきたいと思います。

以上が、本日ご用意したトピックスです。

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

【記者】

2026年アジア競技大会(アジア大会)が愛知・名古屋で開催されることに決まりましたが、開催にあたって対応しなければいけない事や国に要望しなければいけない事など、お考えがあれば教えてください。

【社長】

アジア大会が開催されるのはだいぶ先のことなので、今事業中の道路整備は概ね完成している状況になります。新たに必要なことがあればそれに対応していきます。

【記者】

愛知県道路公社のコンセッション方式による営業が来月から開始となりますが、これに対する受け止めやご相談など、なにかあれば教えてください。

【社長】

私共が管理する高速道路と県公社の道路は大半が繋がっています。コンセッション方式による営業が新しく始まることにより、これまで同様にお客さまにご迷惑をおかけしないように対応していくことが一番大事だと思います。

【記者】

ドローンの件ですが、これまでは橋の下はどのように確認していたのか教えてください。

【社長】

足場を組んだり、橋の上から下を覗くようなアームが出る点検車両を使用したりするなど、色々なやり方で目視点検をしてきました。今後は、ドローンにカメラを付けてカメラで観測したり、あるいは将来的にドローンに点検の資機材などを付けて打音点検をしたり、様々な使い方があると思います。

【記者】

今回使われるドローンは、新たに導入されたものか、すでにもっていたものか、教えてください。

【社長】

有線式のドローンは、NEXCO中日本グループの中で、既存の製品を組み合わせて新たに開発しました。引き続き実証実験を繰り返し、ハード面だけではなくソフト面も含めて、開発を進めていきたいと思っています。

【記者】

東名・岡崎地区の2車線化の件ですが、2月の新東名開通からは半年以上経っていますが、予定どおりだったのか教えてください。

【社長】

警察など関係機関と協議をして、3車線運用を終了し、2車線に戻すことにしました。交通混雑時の8月につきましても、交通が分散して大渋滞は発生しないということも確認できました。また、暫定3車線は車線幅や路肩も狭いことなどから、当初の形に戻すことで、制限速度も時速60kmから100kmになり、路肩も確保できるので、故障や事故の時にも迅速な対応が可能になります。

【記者】

ドローンの件ですが、いつ頃から実証実験をし、いつ頃を目途に実用化を目指しているのか教えてください。

【社員】

2年ほど前から機器製作を含めて実証実験を開始しています。今後も実証実験の検証を続け、精度や効率性を確認しながら実用化を目指します。実用化の時期はまだ申し上げられませんが、精度や効率性などが目視点検を補完できるものかどうかを検討していきたいと思います。

【記者】

2年前というのは、ドローン造りがスタートした時点ですか。

【社員】

実証実験がスタートした時点です。ドローンやカメラ自体は市販のものです。今までに市販のものを組み合わせての操作性や、どのように飛べるか、点検するときの使い勝手などを研究してこのような仕組みを構築し、今回実証実験をする運びになりました。

【記者】

暫定3車線の関係ですが、音羽蒲郡ICから豊田JCT間で実際に運用して、色々と得られた知見があると思いますが、例えば、東名阪道の鈴鹿ICから亀山IC間や名神の一宮周辺で、慢性的に渋滞がある所へ応用するような考えはあるか教えてください。

【社長】

東名阪道はすでに一部暫定3車線で運用していますが、全部ができているわけではありません。そのため渋滞が発生し、お客さまにご迷惑をお掛けしています。少しでも渋滞を減らせないかと努力しているところですが、橋梁など構造的に3車線の幅が確保できないところもあり、2車線で運用しています。一方、2018年度には東名阪道と並行する新名神が開通する予定ですので、それが開通すると、東名阪道は大幅に渋滞が緩和されることになります。現在のところ、他の区間での暫定3車線化の計画はありません。

【記者】

ドローンの関係で質問ですが、先ほど本体とカメラについては市販のキットを組み合わせて開発しているという話でしたが、中部だとドローンメーカーが多くありますが、メーカーと提携していくというような考えはあるか教えてください。

【社員】

WEBサイトでもご案内していますが、当社では3つのテーマを設けて技術提案を募集しています。ドローン以外にも点検の高度化・効率化につながる技術や高速道路リニューアルプロジェクトにおけるライフサイクルコストの低減や品質確保につながる技術など、大学・企業との連携を強化し、保有されている技術を積極的に活用していくために募集しています。

【記者】

具体的に応募している会社はありますか。

【社員】

4月にWEBサイトで募集を開始し、現在までに十数社から応募があり、そのうち2~3社と共同で何かできないか、話をしているところです。

【記者】

その十数社というのはドローンの点検以外も含めてでしょうか。

【社員】

点検やリニューアル工事、ICTなど全て含めて十数社です。

【記者】

まだ具体的なものとなっていないのですか。

【社員】

具体的に共同研究とまでは至っていませんが、今後、詳細に検討を進めていく状況です。

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。