NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社




2016年07月21日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第116回の定例会見をはじめさせていただきます。

【事業の現況(2016年6月)】

【社長】

それでは、本日ご用意したトピックスをご説明します。

資料1-1をご覧ください。
営業の状況ですが、6月の料金収入は、514億1,000万円と対前年同月比2.1%の増加、また、通行台数は日平均186万4,000台と対前年同月比1.9%の増加となりました。
当月は、新東名高速道路の開通効果や圏央道の整備効果、4月から首都圏の高速道路料金を見なおしたことなどにより、高速道路などの利用が好調であったことから、料金収入・通行台数ともに増加となりました。

次に建設の状況です。
2016年度に開通を予定している区間の工事概況についてご説明します。
お手元にお配りしている、資料1-2をご覧ください。新名神および東海環状道四日市ジャンクション(JCT)から東員インターチェンジ(IC)間の約6kmは、すでに7月15日に発表済ではありますが、8月11日(木:祝)15時に開通することになりました。昨年9月の台風の影響により切土のり面が崩落し、その対策のため、当区間の開通時期が4ケ月遅れたことにつきまして、お客さまおよび関係の皆さま方に、あらためてお詫びします。
今回の開通により、本資料に記載の物流の効率化や生産性向上などによるストック効果に加え、
(1)大型車の高速道路への交通転換に伴う沿線地域の環境改善や安全性の向上
(2)沿線観光施設へのアクセス向上に伴う観光客の増加による地域活性化
などが期待されます。
また、先日18日には、三重県の鈴木知事に開通前の現場をご覧いただき、開通に対して大きな期待を寄せていただきました。
現在、レーンマークやガードレールの設置、情報板の機器調整など、工事の最後の詰めをおこなっているところです。
今後の予定としまして、報道関係者の皆さまを対象とした開通前の現場公開を8月5日に予定しています。詳細が決まりましたら、改めてお知らせしますので、是非ご参加ください。
また、資料1-3をご覧ください。あわせて発表済ですが、今回の開通を記念して、ETCのマイレージポイントを抽選でプレゼントする「つながる とういんキャンペーン」を実施します。応募条件などをご確認のうえ、皆さまからの多数のご応募をお待ちしています。
中部横断道六郷ICから増穂IC間の約9kmは、現在、土工、橋梁、トンネル工事など道路本体工事が概ね完了し、舗装工事や設備工事を実施中です。

次にサービスエリアの状況です。
サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の総数は、6月は新たな開設がないため、180箇所で変わりありません。
6月のSA・PAの売上高は130億9,600万円で、対前年同月比2.2%の増加、飲食・物販部門の売上高は、対前年同月比2.9%の増加となりました。
主な増加要因としましては、NEOPASA岡崎と長篠設楽原PA上り・下りの開業による増収があげられます。

次に、資料はお配りしていませんが、5月から実施していました高速道路リニューアルプロジェクトの東名・用宗高架橋につきましては予定より4日早い7月6日(水)に工事が完了し、中央道・沢底川橋につきましては予定より6日早い7月9日(土)に工事が完了しました。長期間に及ぶ交通規制を予定より早く終了することができました。
工事期間中は、高速道路をご利用のお客さまや周辺地域の皆さまに、大変ご迷惑とご不便をおかけしました。
引き続き、9月から北陸道で2区間、今庄ICから武生IC間、滑川ICから魚津IC間、10月から中央道で1区間、諏訪南ICから諏訪IC間で工事を予定しています。工事箇所では、長期間の昼夜連続対面通行規制などを実施しますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

【第1回 中日本高速道路株式会社安全性向上有識者会議】

資料2をご覧ください。
2013年度から取り組んできました「安全性向上3カ年計画」は、2015年度で完了しましたが、安全性の向上は、当社にとって、永遠に挑戦し続けなければならない課題であると考えています。
このため、当社では、経営方針の最上位に「高速道路の安全性向上と機能強化の不断の取組み」を位置づけ、これまでの計画を継承した「5つの取組み方針」に従って、PDCAサイクルを確実に回しながら、継続して安全性向上に取り組んでいくこととしています。
そして、今後の安全性向上の取組みに際しても、引き続き社外の有識者の方々からご意見やアドバイスをいただいて、取組みの改善につなげていく必要があると考え、「安全性向上有識者会議」を設置することとしました。その第1回の会議を8月3日(水)午後2時から開催することとなりましたので、お知らせします。
「有識者会議」の委員ですが、資料2の裏面に記載のとおり、これまでの「有識者委員会」の委員長であった宮川氏をはじめ、3名の方から引き続きお力添えをいただくとともに、新たに3名の有識者を迎え、6名の体制でスタートします。
なお、有識者会議は非公開としますが、第1回の有識者会議では、冒頭の私の挨拶まで報道陣の方に撮影いただけるようにするとともに、会議終了後、事務局によるブリーフィングをおこなう予定です。

【フォトロゲイニングNIPPON2016土岐大会】

資料3をご覧ください。
「フォトロゲイニング」とは、地図をもとに、時間内にチェックポイントを回り、写真を撮ることで得点を集めていくスポーツです。
また、スポーツを通じて、一緒に行動するチームメンバーとのコミュニケーションを楽しめるところも魅力の1つです。
資料3のとおり、『フォトロゲイニングNIPPON2016土岐大会』を10月29日(土)に、昨年同様、岐阜県土岐市と連携して開催します。参加募集は本日7月21日(木)から開始します。
この大会以外にも現在3つの大会を募集しています。若狭美浜大会を8月28日(日)、岡崎大会を9月25日(日)、島田大会を11月27日(日)に開催予定です。
フォトロゲイニングNIPPONシリーズとして、若狭美浜大会は日本海側で初の開 催、岡崎大会は愛知県で初の開催となります。
各自治体と連携し、各地の観光振興や魅力発信をおこなうことにより地域活性化に取り組んでいます。
8月末から各地で大会を開催しますので、是非ご家族やお友達をお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

【お盆期間中の渋滞予測と交通安全啓発】

資料4をご覧ください。
お盆期間[8月6日(土)~8月16日(火)]の渋滞予測につきましては、すでに7月8日に発表させていただき、多くのマスコミの皆さまに取り上げていただきました。ありがとうございます。
当社管内の渋滞のピークは、下り線が8月12日(金)、14日(日)、15日(月)、上り線が8月14日(日)です。また、期間中の10km以上の渋滞回数は177回、うち30㎞以上の渋滞は15回の発生を予測しています。
この度、SA・PA、料金所などでお配りします『渋滞予測ガイド』ができましたのでお手元にお配りしました。お盆に帰省などで高速道路をご利用の際には、ぜひご活用いただければと思います。
また、資料4のとおり、7月20日現在で18件(20名)の交通死亡事故が発生しています。これは過去5年間で最も低い水準となっていますが、一方で、交通死亡事故の約7割が土・日・祝日に発生しており、特に単独事故と、道路上で人がはねられる事故が多発しています。
これからの時期、夏休みなどで高速道路をご利用の際には、十分な車間距離をとって安全な速度でご走行いただくとともに、早めの休憩を心掛けていただきますようお願いします。
また、万が一、事故や故障などで停止した際には、本線上や車内に残らず、ガードレールの外側など安全な場所へ、足元に注意しながら避難していただきますようお願いします。お配りしている「セーフティードライブ」のパンフレットもあわせて、ご活用いただければと思います。

最後になりますが、「NEXCO中日本レポート2016」の冊子ができましたので、お手元にお配りしました。
このレポートは、当社グループの経営計画とその取組みにつきまして、ステークホルダーの皆さまに分かりやすくお伝えするように取りまとめたものです。
6月9日にWEBサイト上で公表していますが、この機会に、簡単にご紹介します。
1ページから5ページでは、民営化からの10年間の歩みと、安全性向上をはじめ、今後さらに注力すべき課題を踏まえて策定し、この4月からスタートいたしました「経営計画チャレンジⅤ 2016-2020」の概要をご紹介しています。
今後5年間の事業活動の軸として、3ページに示す「4つの経営方針」と、5ページに示す「重要業績評価指標(KPI)」と「財務計画」を定め、これらの実現へ向けた経営施策に取り組んでいくものです。
経営施策につきましては、18ページからの「2016年度以降の安全性向上の取組み」、21ページからの「各事業部門の今とこれから」、35ページからの「価値向上・創造の源泉」などで、具体的にご紹介しています。
皆さまの関心が高い、高速道路ネットワークの整備や高速道路リニューアルプロジェクト、今後、当社が力を入れていく「技術開発」、「地域」の取組みについての記載もあります。
また、特集としまして、9ページから20ページに、私たちの永遠の挑戦課題である「安全性向上の不断の取組み」についてご紹介しています。
私どもは、このレポートを通じて、安全性向上や経営計画の実現に向けた、私たちの日々の取組みの姿をお伝えしていきたいと考えています。
是非、ご一読いただき、当社グループへのご理解を深めていただく一助になればと思います。

以上が、本日ご用意したトピックスです。

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

【記者】

資料1の事業の現況ですが、SA・PAの売上高ですが、この数字は6月単月として過去最高の数字でしょうか。

【社員】

過去にはこれを上回る数字があるので、過去最高ではありません。

【記者】

何か月連続で増えているのでしょうか。

【社員】

今年の2月にNEOPASA岡崎と長篠設楽ヶ原PAがオープンしましたので、それ以降は前年と比べると増収となっています。

【記者】

事業の現況で、料金収入や通行台数の数字は、6月単月として過去最高の数字でしょうか。

【社員】

確認してお答えします。

【記者】

8月11日の新名神・東海環状の開通ですが、5日にマスコミの取材が可能とのことですが、開通当日は開通式などのイベントはおこなわれるのでしょうか。

【社長】

8月11日の午前中に開通式とパレードなどを考えており、その後、午後3時にオープンという形で進めていく予定です。

【記者】

新名神の全線開通までの見通しを改めて教えてください。

【社長】

新名神につきましては、亀山JCTまで工事を進めています。今回開通するのはその一部の四日市JCTから新四日市JCT間で、残りの区間が2018年度末を目標に鋭意工事を進めているところです。

【記者】

それに関連して、東海環状の全線開通の見通しも教えてください。

【社長】

東海環状につきましては、国土交通省と共同で事業を進めており、国土交通省の直轄工事もあることから、全線開通の時期などはお答えできません。今後も国交省と連携し、地域の協力をいただきながら、一日も早い完成に向け、鋭意努力していきたいと考えています。

【記者】

以前、一部報道でNEXCO中日本が自動運転支援の技術開発に携わるという記事を見ましたが、その後の進捗や、どのようなことを進めているのかを教えてください。

【社長】

前回の記者会見でご質問のあった話かと思います。国が中心となった官民共同研究に参画し、自動車メーカーやIT関係の方々、あるいは当社のような道路関係者などが共同で、自動運転に関する研究を進めています。その共同研究の中で、当社として、高速道路サイドからどのような運転支援ができるのかを中心に検討しているところです。

例えば、自動運転は、GPSと自動車のセンサーや地図情報が基本になっていますが、それにリアルタイムな情報として、高速道路の交通規制や事故、渋滞の情報などが付加されれば、自動運転をする上でも便利になるものと考えています。当社としてもそのような自動運転の安全に役立つ情報を提供することも含め、研究を進めているところです。

【記者】

ベトナムに事務所を設置しているかと思いますが、高速道路技術の輸出について進捗は如何でしょうか。

【社長】

ベトナムには社員を派遣しており、協力できる技術的なサポートやコンサルタント、あるいは道路事業があれば、それに対する開発などを進めています。インドネシアにつきましては、先般、高速道路会社で共同出資して設立したJEXWAY(日本高速道路インターナショナル株式会社)から出資し、高速道路事業に参画しているところもあります。その他に、当社の持つ特殊な技術がどこで活用できるかを、各国で調査している状況です。

【記者】

テラスゲート土岐のホテル事業は、その後どうなりましたか。

【社長】

今はまだ協議を進めている段階です。決まりましたら改めて発表させていただきたいと思います。

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。