冬の雪道ドライブガイド
タイヤの知識 雪への備え!冬用タイヤについて知ろう
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Q1 タイヤの滑り止めにはどんな種類があるの?
A1 基本は冬用タイヤ、そしてタイヤチェーン。その特徴を知ろう!
冬の道路を走るための必須装備“タイヤの滑り止め”には、大きく分けて「冬用タイヤ」と「タイヤチェーン」があります。「冬用タイヤ」とはスタッドレスタイヤとスノータイヤの総称です。冬の高速道路を走る時は、冬用タイヤを装着してください。その上で、突然の大雪などの天候の変化に備えて、タイヤチェーンも常に用意してください。
冬用タイヤとタイヤチェーンはどういったものなのか、それぞれの特徴をご紹介します。- スタッドレスタイヤ
- 積雪や凍結などの条件下でも高い能力を発揮できる冬用タイヤの一種。0℃以下という低温でも硬くなりにくい特殊配合のゴムで作られています。溝の形や、切込み(サイピング)を改良し、従来のスノータイヤよりも制動性能が大幅に向上しています。
- スノータイヤ
- 積雪や凍結などの条件下でも能力を発揮できる冬用タイヤの一種。雪や凍結路面での制動を良くするため、普通のタイヤより表面に大きな凹凸をつけ、広くて深い溝で確実に雪をつかめる(グリップできる)ようにしたタイヤです。
※冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ、スノータイヤ)の側面には、STUDLESS又はSNOWの文字があります。
※オールシーズンタイヤ(側面にM+S、M.S、M&S又はM/Sの文字がある)は、ある程度までは積雪路面にも対応可能ですが、冬用タイヤに比べ制動性能が劣るため、降雪状況によっては走行できない場合があります。- タイヤチェーン
- スタッドレスタイヤを装着すれば状態の悪い路面も走れるようになりますが、雪道での走行パワーはタイヤチェーンの方が上回ります。ただし、タイヤチェーンは積雪路以外で走行すると切れて事故につながることがあり大変危険なので、長大トンネルなどの前後では、こまめに着脱する必要があります。
※高速道路では、「冬用タイヤ規制」や「チェーン規制」が実施されている場合があります。「チェーン規制」は、大雪特別警報や「大雪に対する緊急発表」が出されるような異例の大雪の時に実施される規制で、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤでもタイヤチェーンを装着していない車は通行できませんので、お出かけの際はタイヤチェーンを必ず持って行きましょう。
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★NEXCO中日本からワンポイント!
雪道や凍結路はこんなに滑ります! -
乾燥した路面と圧雪路面・凍結路面で車の滑りやすさを比べた場合、乾燥した路面に比べ圧雪路面では3.2倍、凍結路面では5.4倍、つるつるの凍結路面では8.0倍も滑りやすいと言われています。
冬の路面ではブレーキの効きが非常に悪くなることを念頭に置いて、安全な速度で慎重に走行してください。
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Q2 スタッドレスタイヤを装着するときに気をつける点は?
A2 必ず4輪セットで装着。装着前のチェックを忘れずに!
スタッドレスタイヤは、シーズン前に一度付け替えてしまえばいつでも走り出せるため、手間がかからず安心感があります。しかし、スタッドレスタイヤを装着する時にも何点か注意すべき点があります。
- 必ず4輪セットでつける
- 前輪2本だけに装着しておけば…という考えは危険! 前輪だけにスタッドレスタイヤを装着した場合は前・後輪のグリップ力の差により、ブレーキをかけた時に後輪だけが滑ってしまいます。必ず4輪セットでスタッドレスタイヤを装着してください。
- 装着前にすり減り具合をチェック!
- スタッドレスタイヤの使用限界は、表面溝の深さが新品の50%以下にまですり減った時です。装着前にすり減り具合を確認しましょう。あわせて空気圧の確認もお忘れなく。
- 通常のタイヤと同じ感覚で運転しない
- スタッドレスタイヤを履いたまま普段の乾燥した道や湿った道を走る時には、ハンドルやブレーキ、アクセルなどの急な操作を避け、いつも以上に安全運転を意識してください。
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★NEXCO中日本からワンポイント!
スタッドレスタイヤを装着してください - 冬用タイヤ規制時の高速道路は、全車輪にスタッドレスタイヤか、 駆動輪にタイヤチェーンを装着しないと走行できません。タイヤチェーンは状況によって取り外しが必要となるため、走行中に雪が降ってきても安心なスタッドレスタイヤを装着しましょう。
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Q3 タイヤチェーンにはどんな種類があるの?
A3 形や素材によって色々な種類があります!
ひとくちにタイヤチェーンと言っても、その形状や素材はさまざまです。それぞれの特性や長所と短所を理解したうえで、使用状況に合ったものを選びましょう。また、装着するタイヤによってサイズも異なるので、しっかり確認したうえで購入してください。
- 素材
- 普通のタイヤに取り付けるなら、やや高価ながら取り付けが簡単で、走行中の振動・騒音も金属製に比べて少ない、ウレタン&ゴム製も候補のひとつ。一方、スタッドレスタイヤに取り付けて深い雪の中をずっと走る場合や、年に数回しか冬道を走らない方は、比較的安価でグリップ力も高く、収納時にかさばらない金属製のものを選ぶという選択肢もあります。
- 形状
- 代表的なものは「はしご型」のタイヤチェーン。前後方向のグリップは安定しますが、横方向の滑りには弱いという特徴があります。その点、「亀甲型」は前後方向にも横方向の滑りにもしっかり対応できる形状です。他にも、はしご型と亀甲型の間のような形状など色々なタイプがありますが、一般的に、形状が亀甲型に近くなるほど雪道の走行性能は高いと言われます。
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★NEXCO中日本からワンポイント!
チェーン着脱場をご利用ください -
高速道路にはタイヤチェーンを着脱する場所が設けられています。雪が一段と深くなる手前の地点や、長いトンネルの前後、サービスエリア・パーキングエリアと兼用という形で設けられている場合もあります。
タイヤチェーンは長時間使用すると切れてしまうことがあるので、こまめに着脱するようお願いします。その際、路肩で装着せずに必ずチェーン着脱場を利用してください。