私が子供のころ、大雪で大変な年がありました。道路には融雪装置がない時代でしたから、雪が降り続いて道路がすっかり埋め尽くされ、玄関から出入りができなくなりました。雪は2階の高さまで積もり、次の日玄関から出るときには、玄関の外の雪を掘って上に登っていく階段を作って、幅50cmくらいの細い雪道の上を歩いたことがあります。我が家にはお風呂がなかったので、雪の降る中、その細い道を歩いて銭湯にも行きました。今の時代では考えられないことですが、子供の私にとってそれなりに楽しかったし、よい思い出となっています。

白山開山1300年の秋、福井・石川から飛騨白川へ観光する途中、ホワイトロード入口の手前にある中宮温泉に宿泊しました。温泉とごちそうを堪能した翌日朝、台風の接近によりホワイトロードは通行止め。仕方なく北陸道・東海北陸道へ迂回ドライブして白川郷にたどり着きました。

福井に移り住んで早８年。11月6日は家族の誕生日ですが、それに加えて、蟹の解禁日として記憶されました。水がに、ズボガニ、セイコガニ云々、色んな呼称を知りました。蟹身を剥くのはまだまだ練習中です。

10年ぐらい前の稲刈りの終わった 白米千枚田です。青い海をバックに 棚田で 結婚式に出会えました。赤い毛氈を敷いて 羽織袴の新郎と文金高島田のお嫁さん。見つめ合うふたりの何とか微笑ましいこと。さち多かれを 祈ると共に、来年も美味しいお米が 一杯とれるように 願わずにはいられない 秋の一日でした。

コロナ前に夫と能登の旅をしました。千里浜の海岸を車で走り抜けました。海の上を快走しているようで気持ちよかったです。能登の民宿に夕方着きました。その時女将さんが、今日は千枚田のライトアップが始まります。是非見てきてください、夕食はその後にご用意しますと提案してくれました。千枚田の美しさは忘れることはありません。能登の景色と人の温かさに触れた旅行でした。

数年前の秋も終わりの頃、輪島市の白米千枚田のライトアップを見に行きました。翌日、輪島市街地から西に海岸線を走っていると、周囲を高い竹垣で囲った集落があり、『間垣の里』という看板がありました。今まで見たことのない風景に驚きと物珍しさを覚えたものの、何も分からないまま帰途につきました。それが冬の強い季節風から人々の生活を守る大切な役割を果たしていると知ったのは暫くしてからで、今でも冬の便りを聞くと、あの光景を思い出します。

子育ても終わり夫婦で山登りを始めた頃に 紅葉の三方岩岳に登りました。白山白川郷ホワイトロードの紅葉は今まで見た中で一番素晴らしく感動しました。しかし山の上は天気が悪く雨で、ずぶ濡れになり大変でした。白山も見えなかったので、次は晴れた日に行こうと思っています。

名物グルメは旅の楽しみの一つ。その土地や自然が生み出した独特の文化、歴史が詰まっているので必ず味わいます。富山の「ますのすしミュージアム」で名物「鱒寿し」を味わって来ました。近年、企業が社会貢献とブランド力アップなどを兼ねて工場や施設を一般開放している所も多く、「ますのすしミュージアム」も入場無料。駅弁の歴史なども学べ、地元だけ販売の特選鱒寿しもあって、広々とした休憩処でゆっくり。私達の夫婦旅行には企業の施設見学は欠かせない観光スポットになっています。

白山ホワイトロードの紅葉は圧巻でした。すっかり脚が悪くなって歩く事もままならない老母も、車中から眺めて大満足。いい親孝行が出来ました。