美化ピカトイレのヒミツ

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トイレに行列ができない・混まない!?NEXCO中日本のトイレ空間のヒミツ。
~EXPASA富士川(下り)、愛鷹あしたかPA(上下)~

GWや夏休みなど、長期連休中は特に混雑してしまう高速道路のトイレ。でも実は、長年の研究から、“混雑時でも使われていないトイレ”の存在が明らかになってきました。それはズバリ“奥のトイレ”。なぜならば私たちは、入口付近の便器から使用しがちで、そして、一度行列ができてしまうとその後ろに並んでしまうという傾向があるからです。
そこで、なるべく奥のトイレをご利用いただけるよう、これまた人間の特性をうまく利用したデザイン上の工夫で、混雑を大幅に改善したのです。たとえば、遠くが近くに感じるような暖色系を用いて、遠近法を取り入れたイラストを壁に描いたり、明るい方へ人は行きたくなるというサバンナ効果を利用し、手前から奥にかけて照明をだんだんと明るくしたり。ついつい、空きがちな奥のトイレへと導く工夫を、空間デザインの観点から取り入れたのです。

その効果はすぐに表れ、デザインの設置前後で手前のブースの利用が約8%奥のブースに移行し、まんべんなくトイレ全体が使われるようになりました。X(旧Twitter)などのSNSでは、お客さまからのお褒めの言葉も見受けられるようになりました。EXPASA富士川(下り)、愛鷹PA(上下)にお立ち寄りの際には、トイレ空間のデザインに注目してみてください。