安全性向上3カ年計画の取組み状況

舞鶴若狭自動車道 全線開通
舞鶴若狭自動車道は、中国自動車道の吉川(よかわ)JCT(ジャンクション)から、福知山市・舞鶴市・小浜市を経て敦賀市の北陸自動車道に至る全長約162kmの高速道路です。
7月20日に小浜IC(インターチェンジ)~敦賀JCT間(約39km)が開通することにより、全線が開通します。

全線開通による整備効果
舞鶴若狭自動車道は、中国自動車道、名神高速道路、北陸自動車道と一体となって広域ネットワークを形成。北陸、東海、近畿をはじめ全国ともつながり、各地へのアクセスが向上。ゴールデンウィークや夏休みの渋滞時にも、ルート選択の幅が大きく広がります。
舞鶴若狭自動車道は、南北に長い福井県の嶺北地域と嶺南地域を近づけ、地域間の交流や連携を深めます。また、移動時間が短縮され、小浜ICからの2時間圏も拡大します。
国道27号などの一般道から舞鶴若狭自動車道へ、交通の転換や分散がなされ、渋滞が緩和されます。また、安定した速度での走行が可能となって、二酸化炭素の排出量も減少。沿道の環境が改善されます。
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舞鶴若狭自動車道は災害時の避難路となるほか、被災からの早期の復旧に役立ちます。また、予想される南海トラフ巨大地震の発生時には被災した道路の代替路としての機能が期待されます。
開通区間における安全性向上への取組み
- ■検査路の設置
橋梁には、点検・補修を行うための検査路を設置。お客さまの安全を道路の下から支えつづけます。
- ■ロードヒーティングの導入
トンネルの出入口や勾配の急な箇所には、舗装面の下にロードヒーティングを設置。冬季の安全な走行の確保に努めています。※写真は東海北陸道の導入事例
- ■ジェットファンの落下対策
ジェットファンの固定には、落下を防ぐためにブレ止め用金具を強化し、支持金具の役割を持たせることで二重の安全対策を行っています。
- ■案内板の落下対策
万が一落下した場合にも車線での通行を妨げないように、従来本線上にあった補助標識を壁面に設置。固定には、支持金具の追加とともに、ワイヤーにより他の支持金具と連結することで二重の安全対策を行っています。
- ■重量構造物の落下対策
大型標識や案内板などの重量構造物は走行車線上にはみださないよう設置しました。
- ■落下物防止柵の設置
鉄道や道路をまたぐ箇所では、交差する鉄道や道路へ物が落下しないよう柵を設置。
防止柵の上部に積もった雪も外側に落下させない設計です。