お知らせ
新潟トランシス(株)の除雪機械の性能試験における不適切行為について
2024年8月21日
東日本高速道路株式会社
中日本高速道路株式会社
西日本高速道路株式会社
新潟トランシス(株)が製造するロータリ除雪車について、除雪性能値(最大除雪量等)を満たすことを証明する除雪性能試験(JIS D6509-1992)で、実際の販売車両と異なる主要部品を用いていたという不適切行為があった旨、同社および親会社の(株)IHIから報告がありました。
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本(以下「NEXCO3社」)では、ロータリ除雪車の調達にあたり、契約図書にて除雪性能値の要求仕様を定めており、その証明に除雪性能試験の報告書の提出を求めています。
このような事態は、適切な除雪作業による高速道路の安全・安心の確保の観点から極めて遺憾です。
NEXCO3社としては、新潟トランシス(株)に対して、事実関係の詳細な調査および販売車両の除雪性能への影響並びに再発防止策の検討を実施し、速やかに報告するよう求めました。
引き続き、新潟トランシス(株)に対し、厳正に対処してまいります。
新潟トランシス(株)および(株)IHIからの報告概要
○ロータリ除雪車の除雪性能(最大除雪量等)を証明するための除雪性能試験(JIS D6509-1992)で、実際の販売車両と異なる主要部品を使用していた。詳細は以下のとおり。
・2007年以降にNEXCO3社へ販売したロータリ除雪車について、除雪性能試験をおこなう試験車両において、最大除雪量の向上を目的に、搭載する除雪装置の変更(動力を分配するギア、雪を掻き込むオーガの回転数、雪の排出口の形状)がおこなわれていた。
・本件不適切行為に該当する2007年から2017年にかけて除雪性能試験がおこなわれたロータリ除雪車は合計35台。
・上記の除雪性能試験の結果と、実際に販売したロータリ除雪車の除雪性能(最大除雪量)の差については確認中。
NEXCO3社の対応
今回の不適切行為に対するNEXCO3社の対応は次のとおり。
○以下のとおり新潟トランシス(株)に対応を求めた。
・不適切行為の全容の解明と再発防止策を策定し、速やかに報告すること。
・不適切行為のあったロータリ除雪車について、除雪性能(最大除雪量)への影響を調査し、契約図書に記載の要求仕様への適合状況について速やかに報告すること。
○今後、新潟トランシス(株)の報告を踏まえて、厳正に対処する。