PC構造物のグラウト充填不足に最適な工法
近年の調査や研究から、旧来の材料や施工方法によっては、PCグラウトが完全に充填されない場合があることが知られており、グラウトの充填不足による耐久性の乏しい既設構造物が存在することが懸念されています。
PC-Rev工法®は、PC鋼材が比較的健全な状態のうちに、超低振動ドリルにより削孔し、シース内の空洞量を測定した後、スネークポンプによりグラウトを注入し構造物をリニューアルすることができます。

特 長
PC-Rev工法®は、以下の4つの要素技術から構成されます。
①シース検知型の小径削孔 (特許第6170088号) |
1) 装置は超低振動ドリル(ロングビットドリル)のため、削孔部周辺の損傷がありません。 2) 削孔時の鋼材損傷を防止するため、電流計と鉄粉センサでシース接触を監視し、自動停止します。 3) φ15.5mmと小径孔で調査孔と注入口を兼用するため、構造物への負担が軽減できます。 |
②シース内の空洞量推定 (特許第5997864号) |
1) シースと連通した減圧容器の圧力変化でシース内の空洞量を精度良く推定できます。 2) 計測値を近似補正することで、漏気による誤差を軽減します。 3) 空洞量を把握するため、精度の良い注入管理が実施できます。 |
③グラウトの再注入方法 (特許第5824588号) |
1)真空ポンプでシース内を減圧し、負圧を利用してグラウトを自然吸引します。その後バイパスを閉じてスネークポンプによる加圧注入を行います。 2) 注入方式の切替えにより、注入速度を適切に管理することで、エアの巻込みや閉塞を防止します。 |
④防錆型グラウト材 (特許第6262979号) |
1) カルシウムアルミネートを添加することで、有害な可溶性の塩化物イオンを固定化します。 2) 塩化物イオンの固定化で、鋼材腐食を抑制します。 3) 超粘性型のグラウトを使用するため、優れた充填性が期待できます。 |
施工手順

実績(販売・施工・導入)
2021年度:1,478箇所
2022年度:7,034箇所
2023年度:8,236箇所