テンドン余長がない状態でも荷重解放が行え、規定荷重への荷重調整が可能
従来、テンドン余長が短いグラウンドアンカーは、荷重除荷や荷重調整が不可能という課題がありました。本工法は、これらの課題を解決したもので、許容アンカー力を超えた過荷重アンカーの除荷や、著しい荷重低下アンカーの増加側への荷重調整等を可能にする更新技術です。
これにより、課題を有した既設アンカーの再生ができ、新設の増アンカーの低減化、または不要化が可能になることから、のり面の安定性確保に要する対策コストが軽減できます。
さらに、供用道路などにアンカー頭部の飛出しが懸念される、劣化の著しいアンカーの頭部を撤去可能なことから、第三者影響を未然に防止でき、安全・安心性が向上します。
本工法は、特殊ビットでテンドンを切削して荷重解放するため、どんなに短い余長でも安全に作業が行えます。
荷重解放後の緊張・定着は、同時に新開発された埋込み台座による特殊定着具を用いることで、従前においてテンドン切削後に困難であった荷重調整や受圧板交換などを可能にしています。

特 長
- テンドン余長がない状態(ゼロ余長)でも荷重解放が行えるとともに、特殊定着具設置で規定荷重への荷重調整が可能です。
- 過荷重などを解消した既設アンカーの再生ができるため、新設の対策アンカーを低減でき、対策コストが軽減できます。
- 飛出し懸念の過荷重アンカーを撤去できるため、第三者影響を未然に防止して、安全性の向上が可能です。
- 作業足場は1ヵ所あたり1m2程度と小規模で、狭小エリア作業であるため、供用道路への影響が小さくなります。
- 荷重解放作業は軽量ドリルにて実施するため、資機材の搬入が容易で、施工性に優れます。
実績(販売・施工・導入)
2021年度:64本
2022年度:231本
2023年度:0本