クロロプレンゴムをベースに特殊配合された被覆ゴムを有する新しい超高減衰ゴム支承
近年、オゾン劣化による積層ゴムの亀裂が報告されています。(オゾン劣化とは、オゾンがゴム中の二重結合と反応し、表面のゴム分子鎖を切断する現象です。)下記の試験条件にて促進オゾン試験を実施した結果、天然ゴム系被覆ゴムと比べ5,000倍以上の耐オゾン性能を有するゴム材料の開発に成功しました。この新開発のゴム材料で支承表面を被覆することにより、オゾンによる積層ゴムの亀裂を長期にわたって抑えることが可能です。

基本コンセプト
高耐オゾン性超高減衰ゴム支承(UDRB-HS)は、以下のコンセプトのもと開発を行いました。
長期耐久性の向上 |
耐オゾン性能の高い被覆ゴムを用いていることから、オゾン劣化への影響が抑えられ、長期間にわたり高い耐久性能が確保されます。 |
ライフサイクルコスト の低減 |
オゾン劣化への影響が抑えられることから、ゴム支承本体の補修及び取替えが大幅に軽減され、供用期間内のライフサイクルコストの低減が期待できます。 |
優れた変形性能 |
主成分であるクロロプレンゴムは、特殊配合により天然ゴムと同等以上の変形性能を有しており、大地震時の繰返し変形に対して追従可能です。また各種依存性試験やせん断変形性能試験により、安定した品質及び性能が確保されています。 |
せん断変形性能試験
高耐オゾン性超高減衰ゴム支承(UDRB-HS)は、せん断ひずみ300%以上のせん断変形性能を有しています。

実績(販売・施工・導入)
2021年度:18基
2022年度:82基
2023年度:80基