未来へつなぐ基盤づくり

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環境

高速道路を通じた環境改善及びCO2排出量の削減などにより、
持続可能な社会を実現し、美しい地球と地域を未来に残します。

環境方針

環境に関わる経営上の重点施策

・地球温暖化の抑制

高速道路ネットワークの整備や渋滞緩和、省エネルギーなどの取組みにより、地球温暖化の抑制に貢献します。

・資源の3Rの推進

廃棄物の発生の抑制や、事業活動により発生する副産物の有効活用などの資源の3R(リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用))に努めます。

・地域環境への配慮

動植物の生息・生育環境への負荷を低減する「エコロード(自然環境に配慮した道)」づくりなど地域環境への配慮を推進します。

この環境方針は、全ての従業員に周知するとともに公開します。

中日本高速道路株式会社代表取締役社長CEO 宮池  克人

地球温暖化の抑制

事業に係るCO2の排出量削減

高速道路に関連して排出されるCO2は、自動車交通に起因するものが大きな割合を占めています。一般道路より安定した速度で走行できる高速道路の整備が進むことで、自動車交通からのCO2排出が抑制されます。
2017年度の当社管内の高速道路における自動車交通に起因するCO2の排出量は推計約8,606千t-CO2でしたが、この交通が一般道路(国道)の速度で通行したと仮定すると、その排出量は約10,428千t-CO2となり、その差1,822千t-CO2が削減されたと考えられます。そのほか、下記の取組みにより1,861千t-CO2の排出量を削減しました。

CO2削減量

道路照明の長寿命化、省電力化

トンネル内の老朽化した照明設備(ナトリウム灯)を、LED照明などの省電力かつ長寿命の灯具に交換しています。また、新規路線では、道路照明や内部照明式標識にLED照明を採用しています。道路照明は高速道路の電気使用量の3割以上を占め、LED化により大幅に電力消費を抑えることができます。

電気使用量の内訳(2016年度)

改良前(ナトリウム灯)

改良後(LED照明灯具)

EV(電気自動車)急速充電器の整備

当社では、EV・PHV(プラグインハイブリット自動車)を利用されるお客さまの利便性向上のため、充電インフラネットワークを整備しています。
当社管内のEV急速充電器は、2018年3月末現在で、103基(95カ所)であり、利用回数は18.6万回/年度(前年度比26%増)となりました。

休憩施設に整備したEV急速充電器

EV急速充電器設置場所はこちら

資源の3Rの推進

緑のリサイクル

高速道路内の樹木の剪定や草刈作業で発生した植物発生材を、堆肥やマルチング材にリサイクルしています。堆肥は植栽時の土壌改良材などに、マルチング材はのり面などの防草対策に有効活用しています。2017年度のリサイクル率は74%でした。

緑のリサイクル量(2017年度)

植物発生材のペレット※1

高速道路で発生する植物発生材をペレット化する設備が神奈川県足柄上郡山北町(旧鮎沢パーキングエリア)で稼働しています。製造したペレットは料金所の空調の燃料などに試行的に活用しています。

※1 小型固型燃料

剪定枝や刈り草を集積

整備した設備でペレット化

完成したペレット

清掃に伴う発生材のリサイクル

高速道路の路面清掃により発生したごみや土砂などの廃棄物を分別して、ビン・ペットボトルなど再資源化が可能なものをリサイクルしています。再資源化できないものは廃棄物処理法に基づき適切に処分しています。

路面清掃に伴う発生材のリサイクル量(2017年度)

水使用量の削減

休憩施設のお手洗いの洗浄水は、雨水や中水※2の利用、節水型便器や無水型便器などを採用し、水使用量の削減に努めています。

※2 食器の洗浄などで一度使用した生活排水を再生処理し、トイレ洗浄水などに循環利用する水。

無水型の便器 新東名 岡崎SA

ISO14001(環境)の新国際規格への移行

地域環境への配慮

環境コミュニケーション

環境イベント『エコプロ』への参加

当社グループの環境に関する取組みをステークホルダーの皆さまに広く知っていただくため、日本最大級の環境イベント『エコプロ』に毎年参加しています。『エコプロ2017』では、エコロード(自然環境に配慮した道)や地域性苗木による緑化、再生可能エネルギーの導入などを紹介しました。

ギフチョウの保全

東海北陸自動車道 城端SA近隣に生息するギフチョウ(環境省:絶滅危惧Ⅱ類)の生息環境を整備するため、2000年にサービスエリア内に雑木林となる苗木と餌となるヒメカンアオイを植栽しました。2001年から近隣の桜ヶ池周辺の里山で、地元の小学生や団体とともにギフチョウの放蝶会を始め、ギフチョウの生育環境が整った2010年からは、サービスエリア内で放蝶会をおこなっています。2017年の放蝶会では、約70匹のギフチョウを城端の空に放ちました。

ギフチョウ

   

ギフチョウと触れ合う小学生

ホタルが棲めるサービスエリア

北陸自動車道 有磯海SA(上り線)では、サービスエリア内のせせらぎを活かし、光を嫌うホタルの習性に合わせ、植栽による遮光などホタルが棲める環境を整備するとともに、2011年からホタルの幼虫の放流会を行っています。
2017年は、地元の小学生が育てたホタルの幼虫20匹を放流しました。

ホタルの幼虫を放流する小学生

沿道環境への配慮

光源対策

2018年1月に開通した新東名高速道路 海老名南JCT~厚木南IC間では、道路照明から漏れた光が周辺環境や動植物などにおよぼす影響を最小限に抑えるため、低位置照明を採用しました。

低位置照明

サギとの共生

環境マネジメント

当社グループの環境活動を継続的に改善していく環境マネジメントを経営に取り入れて活動を進めています。

環境活動成果

高速道路が環境におよぼす影響は広範囲にわたることから、環境活動の効果やコストを幅広く定量的に把握しています。

・上記表の「資源の3R推進」では、目標・実績は2017年度に完了した「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」に定める特定建設資材の工事での再資源化率などを記載しています。
長期計画値について、アスファルトコンクリート塊・コンクリート塊および建設発生木材は、国土交通省の「建設リサイクル推進計画2014」(2014年9月)の計画目標を当社の計画値とし、それ以外については当社独自の計画値としています。

事業活動結果

高速道路や休憩施設の建設、維持管理をおこなう上で、その事業活動が環境に与える影響(環境負荷)の定量的な把握に努めています。
事業活動に関する2017年度の環境負荷のマテリアルフローは以下のとおりです。

・端数処理の関係により、合計が合わない場合があります。

※1 建設副産物は、2017年度にしゅん功した工事の契約数量です(保全事業の工事を含む)。

※2 主なインプットのアスファルト・コンクリート、生コンクリート、鋼材は2017年度に発注した工事の請負契約数量(概算)です。使用電力量、水道水の使用量は2017年度の実績です。

※3 路面清掃で収集するごみは、土砂など再生不可能なものが多くあります。

環境会計

2017年度の集計結果

環境保全コスト

環境保全コストは事業活動に応じ、事業エリア内コスト、管理活動コスト、研究開発コスト、社会活動コストに分類し、投資額と費用額のそれぞれについて算出をおこないました。
その結果、2017年度の投資額は、1,092百万円、費用額は12,694百万円となりました。

(百万円)

環境保全効果

環境保全効果は、「事業活動から排出する環境負荷に関する指標」「事業活動から排出する廃棄物に関する指標」「その他の指標」に分類して整理を行いました。 このうち、2017年度のネットワークやETCレーン整備などの渋滞対策によるCO2削減量は、1,836千t-CO2となりました。

環境保全対策に伴う経済効果

環境保全対策に伴う経済効果(環境保全対策を進めた結果、企業などの経済的利益に貢献する効果)については、2017年度に発生が回避されたと認められる費用を算定しました。建設発生土などの再利用・再生利用やガードレール、トンネル設備のリユースなどにより、2017年度は34,146百万円の経済効果となりました。

(百万円)

※4 「投資額」は、減価償却資産への投資額のうち、環境保全を目的とした支出額を計上しました。

※5 「費用額」は当社の費用のうち、環境保全を目的とした発生額を計上しました。なお費用額には、減価償却資産の減価償却費を含めることを基本としていますが、独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構への引渡し資産にかかる減価償却費については計上していません。

※6 建設発生土などの再利用・再生利用に関する経済効果は、当社事業に再利用したことにより発生が回避された資材購入費、処分場への運搬費および処理費や、他事業に再利用したことにより発生が回避された処分場への運搬費および処理費を計上しています。